関大万博Weeks 2025.08.11
8月9日、大阪・関西万博ウーマンズパビリオン「WA」スペースにおいて、法政大学・明治大学・関西大学連携シンポジウム「真のダイバーシティとWA!?~多様な人・理念・価値観が集まる大学キャンパスを舞台として~」を開催しました!
3大学(※)はこれまでも幾度なく連携事業を展開してきましたが、万博でのコラボは今回が初めて。多様性に満ちた大学キャンパスを題材に、これからの時代に求められるダイバーシティの在るべき姿について各大学の総長・学長らが意見交換を行いました。
※3大学は、いずれも1880年代に「日本近代法の父」と呼ばれたフランスのボアソナード博士の弟子たちが創設した法律学校という共通のルーツを持ち、2017年9月に大学間連携協力協定を締結している。
第1部では、真のダイバーシティを多角的に捉え、その本質に迫ることを目的としたパネルディスカッションを実施。村上泰子副学長(関西大学)をモデレーターとして、ダイアナ・コー総長(法政大学)、上野正雄学長(明治大学)、高橋智幸学長(関西大学)の3名に加え、各大学でダイバーシティ推進を担当する西田幸介副学長(法政大学)、浜本牧子副学長(明治大学)、そしてジェンダーや多様性をテーマに活動する関西大学学生団体「Your Voice Lounge」のスミルノフ・デニスさんがパネリストとして登壇しました。
また、第2部では、各業界でダイバーシティを推進する企業・団体をゲストに迎え、「True Celebration ― 成人式も、就職も、結婚も。"自分らしく"祝える未来へ」をテーマに、それぞれの取組み紹介や現場における課題などを共有。関大アライ会による司会・進行のもと、「成人・就職・結婚」という3つのライフステージに焦点を当て、誰もが"その人らしく"人生を祝える社会のあり方を、多様な立場の実践者とともに考えました。さらに、会場の一角には寄せ書きコーナー「一人ひとりの声を届ける多声空間」が設けられるなど、会場全体がシンポジウムのテーマでもある「自分らしさ」にあふれた空間となりました。
<第二部登壇者>
<関大アライ会共同代表の西脇菜穂子氏・諏訪尭子氏のコメント>
「法律をはじめ、ダイバーシティ推進に向けた社会整備はまだ十分とは言えず、個人の問題ではなく社会全体の問題であるという認識も、依然として十分に浸透していないと感じている。しかし今回、こうして多様な切り口から社会を変革しようとする人たちが集まったことには大きな意義があるし、強いエネルギーを感じた。それぞれの取組みや想いがつながり、新たな連携が生まれたとき、どんな化学反応が起こるのか、その先の未来を考えるとすごくワクワクする。「LGBTQ」や「アライ」といった概念自体が特別視されず、当たり前に受け入れられる社会にしなければならないし、その理想に少しずつ近づいているような手応えも感じることができた。」
<総合司会を務めた関西大学・村上泰子副学長のコメント>
「大学の枠を越え、様々な企業・団体に協力いただいたおかげで、真の多様性を考える貴重なひと時を共有することができた。今日の議論を通じて得た学びが、大きな気付きや行動の契機になることを願っている。そしてこれからも多様性を尊重し、多くの方と手を取り合い、ともに創造的な未来を切り拓いていきたいと思う。」