Kuik, Cheng-Chwee 氏による講演会を実施しました
2025年11月25日(火)10時40分~12時10分(第2時限)にKuik, Cheng-Chwee 氏(マレーシア国民大学(UKM) マレーシア国際問題研究所教授 京都大学東南アジア地域研究研究所 国際交流基金JFSEAP客員フェロー)による講演会「When Geoeconomics Meets Geopolitics: Southeast Asia-Japan Partnerships in the Trump 2.0 Era」を開催しました。講演では、ASEAN(東南アジア諸国連合)を中心に欧米・ユーラシアを含み多層的に広がる地域連携のフォーラムに着目され、そこでは「同盟(alliance)」ではなく「連携(alignment)」が土台である点が示されました。ASEANを中心とするこれらのフォーラムは、「同盟」志向の国々や、価値観や政治体制が異なる国々も包摂し、日本もこのフォーラムの形成と発展に深く関わってきたと説明されました。そこでの諸国間の関係は「連携」が基礎となるため、安全保障リスクの「ヘッジング」が可能となり、外交的選択肢が増えて地域の安定化に繋がる点も示唆されます。
当日、学生や研究者等を含めた多数の方々にご参加頂き、これらのフォーラム自体がパワーを持ち、同盟志向を持つようになることはないのか、ASEANの中でもフィリピンが同盟志向を維持したのはなぜなのか等、多くの質問や感想がよせられました。またミニッツ・ペーパーにも、たくさんの学生から日本と東南アジアの外交関係の深さに驚いた等のコメントが寄せられており、大変有意義な講演会となりました。
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