2026年1月22日(木)11:15〜12:15
リチウムイオン電池は現在のモバイルIT社会の実現に大きな貢献をしてきた。現在注目されているのはSustainable社会の実現への貢献である。特に電気自動車の普及にはリチウムイオン電池の技術は重要な役割を果たすことが期待されている。電気自動車への応用の現在の状況と今後の方向性について述べる。
このSustainable社会の実現は各国ともに2050年までにという目標設定がなされている。2050年に向け多くの技術革新を生み出さなければならず、日本もこれに貢献することを世界から期待されている。
こうした背景からEntrepreneur(アントレプレナー)と呼ばれる人たちが世界で活躍し始めている。また、この動きはノーベル賞にも影響を与え始めている。
こうした流れが2050年の世界を生み出していくのであろう。
1948年1月30日 大阪生まれ
1972年3月 京都大学大学院工学研究科 石油化学専攻 修士課程修了
同年4月 旭化成株式会社入社、主として機能性高分子等の研究開発業務に従事、1981年から新型二次電池の開発に着手し、1985年に正極にLiCoO2、負極に炭素材料を用いるという現在のリチウムイオン電池を世界に先駆けて発明した。1992年に旭化成と東芝との合弁会社エイ・ティーバッテリーの設立に携わり事業をスタートさせた。このリチウムイオン電池の発明と事業化は現在のMobile-IT社会の実現に大きな貢献をしてきた。さらにリチウムイオン電池は電気自動車への応用が進んできており、地球環境問題の解決に貢献を始めている。
この業績に対し国内、国外の団体から多くの賞を受賞し、1998年に日本化学会化学技術賞、1999年に米国電気化学会”Technical Award”、2002年に市村財団市村賞、2004年度には紫綬褒章、2013年にロシアのGlobal Energy Prize、2014年に米国のNational Academy Charles Stark Draper Prize、2018年に日本国際賞、2019年にノーベル化学賞を受賞。
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